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映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」見ました [きまま「音楽&美術」雑記帳]

仕事の帰り道・・・・ふと、ポスターを見てふらっと見た映画です。

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「プラダを着た悪魔」で一躍有名になったエミリーが
久しぶりに映画主演を務めた最新作が『ヴィクトリア女王 世紀の愛』

予告の画像ですが・・・・こんな感じです。興味ある方は雰囲気だけでもご覧くださいませ[目]
http://video.aol.jp/video-detail/-/36028858511017874


その名の通り、イギリスの名女王、史上最高の理想のカップルとして
今もなお語り継がれる夫・アルバートとの生涯の愛を描いた作品
となっています。

映画では・・・偉大な女王とて、十代で即位する前は、
周囲の思惑に翻弄される世間知らずの小娘だったということ

我が身さえ思い通りにできないもどかしさや
周りの大人たちの政治の駆け引きに巻き込まれ
“ゲームの駒”である孤独を巧みに表現していて・・・

流されない強さ、自分の運命に対するプライド・・・・のようなものを感じたなあ[あせあせ(飛び散る汗)]


将来、夫となるベルギー王の甥アルバートは、
はじめ政略と打算で引き合わされた人物だったんです・・。それも驚き・・[あせあせ(飛び散る汗)]

女王という特殊な立場に立つ者が、回り道をしながらでも大きな幸福をつかめたというのは、
本当に奇跡的なことなんじゃないかと思う・・。
お金とか地位とかあると、それを目当てに近づく人も多いわけで・・・[バッド(下向き矢印)]


画像は、イギリス各地の城や宮殿でロケを行って衣装や美術にも考証を重ねたというだけあって、
とっても素敵[黒ハート]
スワロフスキー社から貸し出された宝石類とか調度品、ほんとに見事[グッド(上向き矢印)]

それから・・オペラファンには、映画のところどころで使われているオペラにもきっと
興味あるかも・・・[るんるん]
エリザベスが「清教徒」がいい・・・とか、「ノルマ」が好き・・・とか言ってて・・・(笑)


 ヴィクトリアは64年近くの在位を経て82歳で亡くなったんですが、映画はその前半生だけを描いて終わってます。

女王夫妻の愛を描くのが主題だから、アルバートの死後の長い未亡人生活は省略[ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)]

なかなか素敵な映画でありました。
泣けたなあ・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

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キース・ジャレットの魅力 [きまま「音楽&美術」雑記帳]

先日、秋葉原の「クラシック&ジャズ館」で買ってきたジャズのCDです。
ケルンコンサート.JPG
キース・ジャレット「ザ・ケルンコンサート」

そして・・・聞いてみたいと思ってたキース・ジャレットのバッハ
ゴルトベルク.JPG
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」

キース・ジャレットは、ジャズ・ピアニストとして知られているけれど、クラシックなどのジャンルを超えたものも多く演奏している人なんですよ[exclamation]

・・・で、この「ザ・ケルン・コンサート」(The Köln Concert)は、ドイツのケルンにあるオペラ劇場で行われたピアノ・ソロ・コンサートを収録したもので、キース・ジャレットの代表作です。

ばらばらに聞いたことはあるけど、まとめて聞きたいと思い購入[るんるん]

プログラムの一切無い完全即興によるテンションの高い神がかり的な演奏。
事前の準備なしの完全即興だから、曲名らしい曲名もついていないんです・・・。

音楽的には、クラシック音楽のカデンツァに、ジャズの音階とテクニックを持ち込んだ内容・・・っていう感じ。

即興ともなると、自分の持っている引き出し・・・自分がいままで触れてきた音楽や好んで聞いた音楽、
そういうものがベースになるわけだから、まさに、キースの歩んできた音楽そのもの・・・って感じになるんだろうな~。
私も、音楽分析(アナリーゼ)をやる際、やっぱり今まで触れてきた音楽からくる考えや、好みが強く出てきます・・・。食べ物と同じなんですね・・・。今まで食べたものが血となり・・・肉になっちゃうわけで・・・(笑)[たらーっ(汗)]


そして、「ゴルトベルク変奏曲」・・。
不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話がある曲集です。

20世紀後半になってグレン・グールドがレコード会社の反対を振り切ってピアノ演奏の録音盤を発売し、世界的なセンセーションとともに一躍著名な曲となった曲でも有名・・・。
・・・でも、私としては、グレン・グールドのようなぶっとんだゴルトベルク・・・あまり好きじゃないんですよね[あせあせ(飛び散る汗)]
(ま、好みの問題ですからね・・。でも、それ以来、この「変奏曲としては長大で、しかも高度な対位法技術を用いて作られた難解なゴルドベルク変奏曲」が脚光を浴びたわけで・・・、グレン・グールドの功績は偉大です)

バッハは歴史上最大の即興の名人であるわけで・・・、それをこのキースが弾いたらどんなだろうと興味深々だったわけです。
一言でいうなら、開放感のある音楽作り・・・。バッハもこうアプローチしていくのもいいなと思いました。

そして、この録音、キースはピアノじゃなくってチェンバロで弾いてます。
チェンバロはピアノと違い弦をはじくので、タッチが重く感じて、
弾けるはずの曲までとちくるっちゃうんですよ(あくまで、私の個人的感想・・・[バッド(下向き矢印)]ですが)

ピアノ以外の楽器にも果敢に取り組むジャズピアニスト・・・。
本当に音楽そのものを愛しているんだな・・・と感じた1枚でありました。


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秋にはジャズ [きまま「音楽&美術」雑記帳]

気分を変えたい時・・・・そういう時に聞く音楽は私の場合、ジャズです。
心地いい空間に漂っていられる感じがすきです。

ジャズを聴いていると「村上春樹」を読みたくなるのは、作品のあちこちに、ジャズの記述が
多いからかな・・・。

ジャズが素敵だなと感じたのは、「キース ジャレット」を聞いたとき・・・。


ありました。村上春樹さんの「キース・ジャレット」の文章

あちこちに観葉植物の鉢が置かれ、天井の真っ黒なボーズのスピーカーからはキース・ジャレットのいささかまわりくどいソロピアノが小さな音で流れていた。
『ねじまき鳥クロニクル』/ 村上春樹

私の趣味で
「サマータイム」をセレクト。
(今、夏ですから・・・笑)



夜にジャズはよく似合います。
おやすみなさい。


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オペラ「魔笛」のアリア [きまま「音楽&美術」雑記帳]

私がはじめてオペラを見たのは、高校生のとき。
「魔笛」でした。
魔笛にはいろいろ、思い入れがあるんですよね[るんるん]

有名なコロラトゥーラの難曲があるのもオペラ「魔笛」です。

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その難曲を歌うのは「夜の女王」なんですが、最近すごい歌手みつけました。

「ダムラウ」です。

驚きましたね〜[揺れるハート]
だいたい、難曲が控えている前の台詞ってセーブしそうなものなのに
もう、なんか‥・怖いくらいの迫力なんです[あせあせ(飛び散る汗)]
また、その後のアリアの完璧なこと[exclamation]すばらしい[揺れるハート]



こちらは、グルベローヴァ。今世紀最高のコロラトゥーラソプラノといわれた人で
この人のファンで、コンサートに行ってサインも もらったっけ・・・。
比べると、だいぶ違うなあ・・・。



そして、ダムラウで、もう1曲の1幕のアリア
だいたい、おとなしく終わってしまいがちのこの曲‥・なんだか色気たっぷり(笑)[たらーっ(汗)]母の嘆きを歌いながら、タミーノを悩殺せんばかりです。



興味ある方は聞いてみてください[グッド(上向き矢印)]




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歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 [きまま「音楽&美術」雑記帳]

モーツァルトの歌劇(オペラ)「コシ・ファン・トゥッテ」cosi fan tutte

アンサンブルオペラとして、モーツァルトのオペラの中で
もっともきれいな重唱曲がちりばめられている作品

これは映画仕立てになっていて映像もとてもきれいです。
ポネルの演出、アーノンクールの指揮、フィオルディリージがグルベローヴァ
と聞けば、オペラ好きは見たくなるだろうなあ・・・。

コジ.JPG


恋人の自慢をする若い二人の男の子に哲学者が恋人の貞節心を試す賭けを
言い出したところから、波乱の展開が・・・というオペラです。

本当の恋ならいざしらず、嘘の恋(お互いの恋人を落とす賭けの為の偽りの恋)
でさえも、恋の言葉を口にしだしたら、男性もその女性が気になりはじめる。

恋の言葉を言われた女性も心に決めた人がいると拒絶はしていても
言葉の魔力にゆらぎはじめる

オペラは「愛は永遠」みたいな曲、多いけど
それは永遠じゃないから、永遠だったらいいなという気持ちで作曲家が書いている
から多いのかも。
また、永遠だったらいいなと思う観客も多くて、
(永遠を貫くヒロインを応援することで、愛は永遠・・に違いないと信じようとする
観客が多いから)作曲家も書くのかも・・・。

モーツァルトは本当の恋にも嘘の恋にもどちらにもきれいな曲をつけてます。
どっちが本当でどっちが嘘だか・・・どっちを自分にとっての本当の恋にするのか
それは自分で選べ・・といわんばかりで
婚約者がいるのに心が揺らぐヒロインの葛藤を「浮気」の一言で片付けられないような
音楽をつけてます。

こういう題材の台本にとびっきりの音楽をつけたモーツァルトは
やっぱり並はずれた作曲家・・・って言うしかない・・んでしょうね。

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オペラ座の怪人 [きまま「音楽&美術」雑記帳]

「オペラ座の怪人」原題: THE PHANTOM OF THE OPERA

怪人、パンフ.JPG

「オペラ座の怪人」の曲を聴いていると涙が出そうになっちゃいます。

    せつない・・・


容姿が尋常ではないために疎まれ、愛とは無縁に生きてきたファントム
彼は一人の舞台女優を愛してしまい、彼女からの愛が欲しくてたまらなくなる・・・。

彼女に歌を教え、劇場のプリマを降ろして、彼女を主役にして・・



何とかして彼女に自分の愛を受け入れてもらおうとするが
彼女はその思いをうすうす知りながらもほかの男性のもとに行ってしまう・・。


ほかの男性を好きになってしまった彼女を見ても
それでもあきらめられないファントムの愛はだんだん歪んだ形になって暴走しはじめる・・。

愛されたことのないファントムは、愛し方も知らなかったのかもしれない・・。

すべては彼女を愛するあまりの行動なだけに、見ていて本当にせつない。

間違った歪んだ愛し方だったにせよ、彼女が死んだ後でもずっと思いは変わらなかった。
その姿は本当に一途。

それだけでも泣きそうになるのに、また、アンドリュー・ロイド・ウェバーの曲、いいんですよね。
心を捉えて離さないというか・・・一度聞いたら忘れられない。

映画も舞台も、オペラ劇場の豪華さ、シャンデリア(映画はスワロフスキー社が協力しているとか・・)
は素晴らしいし、シャンデリアが降りてくるシーンに、有名なあの音楽が流れる瞬間は
鳥肌が立つような高揚感があります。

パンフレットは劇団四季を見に行ってきた時のものです。


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