歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 [きまま「音楽&美術」雑記帳]

モーツァルトの歌劇(オペラ)「コシ・ファン・トゥッテ」cosi fan tutte

アンサンブルオペラとして、モーツァルトのオペラの中で
もっともきれいな重唱曲がちりばめられている作品

これは映画仕立てになっていて映像もとてもきれいです。
ポネルの演出、アーノンクールの指揮、フィオルディリージがグルベローヴァ
と聞けば、オペラ好きは見たくなるだろうなあ・・・。

コジ.JPG


恋人の自慢をする若い二人の男の子に哲学者が恋人の貞節心を試す賭けを
言い出したところから、波乱の展開が・・・というオペラです。

本当の恋ならいざしらず、嘘の恋(お互いの恋人を落とす賭けの為の偽りの恋)
でさえも、恋の言葉を口にしだしたら、男性もその女性が気になりはじめる。

恋の言葉を言われた女性も心に決めた人がいると拒絶はしていても
言葉の魔力にゆらぎはじめる

オペラは「愛は永遠」みたいな曲、多いけど
それは永遠じゃないから、永遠だったらいいなという気持ちで作曲家が書いている
から多いのかも。
また、永遠だったらいいなと思う観客も多くて、
(永遠を貫くヒロインを応援することで、愛は永遠・・に違いないと信じようとする
観客が多いから)作曲家も書くのかも・・・。

モーツァルトは本当の恋にも嘘の恋にもどちらにもきれいな曲をつけてます。
どっちが本当でどっちが嘘だか・・・どっちを自分にとっての本当の恋にするのか
それは自分で選べ・・といわんばかりで
婚約者がいるのに心が揺らぐヒロインの葛藤を「浮気」の一言で片付けられないような
音楽をつけてます。

こういう題材の台本にとびっきりの音楽をつけたモーツァルトは
やっぱり並はずれた作曲家・・・って言うしかない・・んでしょうね。

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